
スクウェア・エニックスが6インチスケールで展開する新アクションフィギュアシリーズ『BRING ARTS』より、キングダムハーツ3 リクのレビューです。
【パッケージ】


キングダムハーツシリーズ共通のパッケージデザイン。パッケージの裏面には、ダークワールドで戦うリクをイメージした画像がレイアウトされています。


【本体・武器×1・交換用顔×1・交換用手×4・ 台座・取扱説明書】
ハンドパーツは【握り手・平手・開き手(左)・キーブレード用の持ち手(右)】が付属。
【本体】


本体全身。全高は16.4㎝と、平均的な6インチ(15.24㎝)フィギュアに比べて頭身を高くすることによって、リクのスタイルの良さが再現されています。

ソラとの比較。
リクのサイズを大きくしたことで、手のひらサイズのスケールながら劇中通りの身長差が実現されています。
キャラ同士の身長差は並べて飾るにあたって重要なポイントになるので、これを再現してくれたことは本当に嬉しいですね。




本体アップ。肌の色見が薄く、髪色のコントラストも弱いため、全体的にシャープさに欠ける印象。目のサイズも控えめなので、余計に顔全体が腫れぼったく見えてしまっています。
とは言え、造形自体は悪いわけではないので、目元や髪に少しだけスミ入れを施せばグッと印象は変わると思います。

こちらは交換用ヘッドパーツの目閉じ顔。リクのクールなイメージには合いますが、3になり明るい表情も見せてくれるようになったので、ここは微笑み顔などを付けて欲しかったところ。


各部の塗装。細かな粗は見受けられますが、チャックやベルト等の装飾部分まで丁寧に塗り分けられており、全体的にはよく出来ています。
【付属品】

リクが3で新たに手にするキーブレード、ブレイブハート。無骨な長剣タイプのキーブレードですが、ブリングアーツにおいてもその質感は重厚なものに仕上がっています。

また、ブレイブハートは持ち手の部分を引き抜けるようになっているので、簡単に持ち替えを行うことができます。
ただ未使用品は接続箇所が硬いことがありますので、その場合はドライヤーで温めるなどしてから、根本を押さえてまっすぐ引き抜くようにしてください。

スタンド。こちらはKH3のソラhttps://artsseeker.com/wordpress/xserver/bring-arts-sora/ と同一のもの。
シンプルながらオシャレなデザインで、ねじ式ゆえの手間はありますが、細かな調整の効く使い勝手の良い台座です。
【ポージング】

立ち姿。
これまでのリクの服装といえば、黄色系のノースリーブに青色系のワイドパンツのイメージでしたが、今作では黒を基調とした落ち着いたカラーリングに、アクティブな印象を与えるショート丈といったコーディネートに一新されましたね。
数々の冒険を経てついに己の闇を制し、より一層頼りがいのある雰囲気に成長した彼の内面を表したような、素晴らしいデザインです。

座った姿。
胴体は分割によって横方向へは広く可動しますが、前後にはほとんど動かないので、前屈するような動きはあまりとれません。

こちらはうたた寝姿をイメージしたもの。
リクの可動範囲は基本的には3ソラと同じですが、リクの場合は肩の関節機構が弱く、破損報告も多数挙がっているためご注意ください。
対策のしようもないかもしれませんが、肩を上げる際にはできるだけ負荷を掛けないよう、可動部を押さえてゆっくり動かすようにするといいかもしれません。

続いて、ブレイブハートを使ったポージング。
光の守護者としての覚悟を胸に、前を見据える姿をイメージしました。

こちらはより動きを意識したポージング。

ダイブ・トゥ・ハートのステンドグラス風に。

戦闘時の構え。
これまでのリクは、武器を持つ右腕を高く上げ、剣先を前に構えるスタイルをとっていましたが、今作では武器が長剣タイプのものに変わることもあってか、それほど高く掲げないような構えに変化しましたね。

続いてアクションポーズ。

スタンドなしのポージング。
足元の安定感については思いのほか悪くはないのですが、ソラにあった足首のロール軸がないので、脚を広げた際にどうしても浮きが目立ってしまうことも、可動に関して惜しいポイントの一つです。

『たたかう』。
肩関節の強度には不安が残りますが、手首に関しては武器の重さに負けない保持力があります。

ダークファイガ。

ソラとの共闘。

「ソラ、俺は信じてる。おまえはあきらめない」
【おわりに】

以上、KINGDOM HEARTS III BRING ARTS リクのレビューでした。
KHシリーズとしてはソラに続いて登場したリクでしたが、ソラが素晴らしい完成度であっただけに、惜しい点もいくつか目立ちました。
特に肩関節部の脆弱性に関しては見過ごせないものがあり、せっかく商品化してくれるのであれば、ファンを裏切ることのないよう品質管理は徹底して欲しいところですね。
全体的にもう一歩といった出来ではありましたが、集めやすいスケールで同シリーズのキャラが続々とリリースされているブリングアーツのリクである、というだけでも価値はあります。
気になるところもありますが、スタイルや塗装など全体の雰囲気は良好で、前述のとおり身長差もしっかり再現されているので、ぜひソラや王様たちと一緒に揃えてキングダムハーツの世界を堪能してください。